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臼蓋形成不全Acetabulum dysplasia

臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)について

SYMPTOMS

臼蓋形成不全とは

股関節は骨盤と太ももの大腿骨との関節(足の付け根の関節)でボールのような丸い関節をしています。
骨盤の大腿骨の先端のボール状の骨を覆うように屋根の役割をしている部分を臼蓋というのですが、この屋根の部分が発育不全で大腿骨を完全に覆えていない状態を臼蓋形成不全といいます。
大腿骨を全部覆えていない事で股関節に力が局所的に加わる事で軟骨がすり減り、変形性股関節症へ進行していきます。
臼蓋形成不全は日本人に多く男性は0~2%、女性は2~7%と言われています。
臼蓋形成に気づかず成長し、女性でハイヒールを履く20~30代から痛みが出てくる女性も多くおられます。

症状

初期は股関節の違和感や捻るような姿勢をした時に痛みを生じるだけで、なかなか痛みを感じません。軟骨がすり減ると著明な痛みがでてきます。

治療方法について

股関節に負担をかけない事が重要で、重い荷物を持たない、体重制限、ハイヒールを履かない、股関節周りに筋肉をつけていただく運動量法になります。当院では股関節専門の理学療法士が在籍しています。
臼蓋形成不全が重度の場合や変形性股関節症に移行し症状が治らない場合は手術になります。
臼蓋形成不全は早期発見早期治療が有効です。
少しでも違和感を感じられる方は受診することをお勧めします。

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