SYMPTOMS
腰椎とは腰の骨の総称で、椎間板とは骨と骨の間にある軟骨で衝撃を吸収するクッションの役目をしています。
椎間板は中心の「髄核」と髄核を取り囲む「線維輪」で構成されています。ドーナツに例えると真ん中の空洞の所が髄核で周りは線維輪というイメージです。
その椎間板の髄膜が硬膜側(背中方向)に飛び出している状態を椎間板ヘルニアと言います。
レントゲン検査や徒手検査を行い、ヘルニアを疑う場合はMRI検査を受けていただきます。
後ろに突出した椎間板が腰椎内部のトンネルを走行している脊髄神経や神経の枝である神経根を圧迫してしまいます。
圧迫されることで腰や臀部痛みが出現します。
下肢に痺れや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。
痛みを抑えるために消炎鎮痛剤を使用します。神経の腫れにはビタミンB12が有効で神経性疼痛抑制薬を使用します。筋肉の腫れが強い時は筋弛緩剤を併用します。
内服薬と同時に腰椎牽引や電気治療、理学療法によるリハビリ加療を行います。
疼痛が続く場合はブロック療法を行うこともあります。
ブロック療法とは神経や神経の周辺に局所麻酔薬を注射して痛みを取り除く方法です。
痛みを取り除くことで血流がよくなり、筋肉のこわばりもなくなります。
一回で痛みが完治するものではなく患者様の症状によって複数回実施する場合があります。
上記の保存療法を行なっても、下肢の筋力低下が著しい方や歩行障害を伴う場合は手術の提案もさせていただきます。
当院は脊椎専門医も在職しておりますので、より専門的な診療が可能です。保存療法で効果が出ない方や、手術を悩まれておられる方がいらっしゃいましたら気軽にお声かけください。